支部長挨拶


 




 同窓会愛知県支部の会員の先生方におかれましては、日々の臨床に、また歯科医師会等
の公務に充実した毎日をお過ごしのこととお慶び申し上げます。また、日頃より同窓会愛知県
支部の活動にご支援、ご協力賜りますこと厚くお礼申し上げます。

 私は、去る2月の愛知県支部長選挙におきまして、平成27・28年度同窓会愛知県支部長に
立候補させていただき、引き続き愛知県支部の執行をさせていただきます、5回生東区班の
阪上隆則でございます。最初に愛知県支部の執行をお預かりしてから、10年余が経過したこ
とになり、10年一昔とはよく申したもので、歯科界を取り巻く環境も大きく変化をしております。

 臨床現場においても、多くの齲蝕を流れ作業のように治療していた頃から考えると、平成26
年学校歯科保健統計調査において、12歳児のDMFindexが、1.00本になることなど及びもつか
ないことでした。従いまして近年は、歯周治療を軸にその後の予防的な治療に歯科医師の役
割も激変してきました。

 また当時は、日歯連盟における不祥事で歯科界に激震が走り、かつてないほどの超逆風の
中、歯科界が一致団結し汚名挽回すべく頑張ってきた10年、といっても過言ではないと思います。

 今また、日歯連盟におきまして、日歯会長予備選挙におけるしこりの名残なのか、きな臭い
報道が、マスコミによってなされております。この会報が、皆様のお手元に届くころには、無事
解決していることを望んで止みません。

 会の長たる者の資質を考えますと、2通りがあろうかと思います。一つには、強烈なリーダー
シップを発揮して会員を牽引していくタイプ、もう一つは、会員の意見に十分耳を傾け、皆の総
意をもって、会を運営していくタイプです。どちらのタイプも長所・短所があり、その時々の時世
において望まれる会長像を、会員が選択していくことになっていくわけです。会長の掲げる施
策が即ち、会員の目標として会員に響かなければ会務運営はいずれ行き詰るのは自明の理
であります。

 つい最近大阪市において、「大阪都構想の是非を問う」住民投票が、行われました。結果は、
マスコミでのご案内の通りですが、結果の分析によりますと、賛成票を投じた者は、圧倒的に
若い世代が多く、反対票を投じた者は、逆に比較的高齢の世代が多かったようです。これから
の世の中を担う若者達の意見を、保守的で変化を望まない先輩方が、否定してしまったような
結果になりました。大阪都構想の是非はともかく、普段とかく選挙等に無関心な若者達が起こ
した投票行動を高齢者票が否定したような結果に対して少し考えさせられる思いがしました。
民主主義において、多数決の大原則は守られなければなりませんが、愛知県支部の執行に
おいては、可能な限り班会等に出席して、日頃そのお声が届きにくい少数派の意見にも十分
に傾聴していかねばならないと考えています。

 愛知県は、経済等の牽引役の企業を抱えていることもあり、先の知事選挙では、比較的順
当な結果で大村知事が、再選され安定した状態が続いており、県歯とも良好な関係が築かれ
ています。愛知県支部においても同様で、当初掲げた学術と親睦を主軸にした同窓会活動と
いう面でもかなり充実し、さらに、人材育成の面においても、愛知県歯科医師会3期目の会長
を、同窓生で3回生渡邉正臣先生が務められることが決定いたしましたが、本愛知県支部の
役員からも、内堀典保副支部長をはじめとして6人の先生が、渡邉執行部に入閣し、また郡
市区における会長、副会長等を務める役員も多くいます。それに伴って、愛知県における愛
知学院大学歯学部の担う責任の重要性は大きくなるわけで、将来に向け更なる人材育成の
必要性を感じています。 幸いにも、先の代議員会・総会にて、愛知県支部の役員定数に若
干の余裕を持たせていただくことをご承認いただけましたので、相当数の若い先生方に役員
としてご参加いただくことができ将来が益々楽しみになっています。

 愛知県支部の事業は、学術講演会、会員向けの厚生福祉事業、技工士・衛生士とのコラボ
レーション講演会他大学同窓会との協調を図るための連絡協議会等従来の事業に加え、3年
前より、婚活支援事業を企画・開催するようになり、今までに、2組のカップルが誕生し非常に
期待を集める事業になりました。しかし、男性の参加者希望者が、女性に比較し少ないので、
同窓生のご子弟で、男性の参加希望者を多く募ることが出来れば良いと考えています。また、
前年度より、各班にて、長年にわたり同窓会活動に貢献されてこられた会員に対して、班推
薦をいただいて、同窓会愛知県支部より、表彰をさせていただいております。このことにより、
若い世代の会員が、先輩方のご業績を知り班活動の糧に、また、世代間の交流の場を提供
できれば幸いに存じます。

 また、同時に代議員会・総会にて、班会の更なる充実を図り、班活動を活発にしていただく
ために、発展的に有名無実化している総会を廃止し、代議員会を同窓会愛知県支部の最高
議決機関とすることもご承認いただきました。会員からの意見集約を班長・代議員の先生方
には、日頃よりしっかりお願いせねばなりませんが、そのことにより、各班での活動が活発化
していただけるものと確信しております。

 同窓会本部では、10年間会長職を務められた、9回生井上峰雄先生がご勇退され、後任に
16回生池山正仁先生がご就任されました。愛知県支部には約3000人の同窓生がおられ、最
大支部としての責任を果たすべく同窓会本部と密に連絡を取り、池山執行部を全面的に支援
していく考えでいます。愛知県支部からも、8名の役員が同窓会本部へ兼任役員として出向し
ており、緊密な連携を取っていけるような体制になっています。

 今、同窓生の一番の関心事は、母校愛知学院大学歯学部の国家試験の成績であることは、
論を待たないことであります。同窓会本部には、準会員(学生会員)支援委員会も立ち上げら
れ、歯学部長、病院長等の幹部教授との連絡協議会も企画しておられますので、同窓生の意
見も反映していただく機会もあると思われます。

 更に、本年4月より、同窓生で初めて6回生生化学講座教授の金森孝雄先生が歯学部長に
就任されましたので、学部内の意見のみでなく、同窓生(父母・兄姉)の意見も学生教育の現
場に取り入れていたけるものと期待するところであります。

 日歯が国に提出した、歯科医師の新規参入適正数1500名の数字は歯科大学に子弟を通わ
せる同窓生にとっては、衝撃的な数字であり、既得の業権を守るという意味では、理解できな
くもない理論ではありますが、入口で絞るよりも、更なる職域拡大方法を模索し、これから歯科
医師になろうとする後輩世代に対し、夢のある歯科界を残して行くことの方が私達の進むべき
方向と考えています。

 それらのことを踏まえ、同窓会・大学・歯科医師会と更なる強力なネットワークを構築し、6期
目となる今期の同窓会執行を阪上執行部集大成とするように、役員一同会務に当たる所存で
すので、会員の先生方のご指導ご協力を賜りますようにお願い申し上げ、支部長就任の挨拶と
させていただきます。



         愛知学院大学歯学部同窓会愛知県支部

             支部長  阪上隆則(5回生)